玉川徹がモーニングショーでキレた理由！放送事故級パワハラ発言と過去の炎上史

2025年6月16日、月曜朝の情報番組「羽鳥慎一モーニングショー」（テレビ朝日系）で、コメンテーターの玉川徹氏が同局の政治部記者を激しく叱責し、スタジオの空気が約10秒間にわたって凍りつくという異例の事態が発生しました。インターネット上では「放送事故かと思った」「見てるこっちが緊張した」といった声が相次ぎ、大きな波紋を広げています。

この一件は、単なる出演者同士の口論に留まらず、政治報道のあり方やメディアの姿勢そのものが問われる根深い問題を含んでいます。

この記事を読めば、以下の点がすべて明らかになります。

• 玉川徹氏がなぜ放送中に激しく怒ったのか、その根本的な理由
• スタジオを沈黙させた「パワハラ発言」とは具体的に何を言ったのか
• 叱責されたテレビ朝日政治部の千々岩森生（ちぢいわもりお）記者とはどのような人物なのか
• 「モーニングショー」と玉川徹氏が過去に繰り返してきた炎上や放送事故の全貌

今回の騒動の真相から背景、そして過去の事例まで、あらゆる情報を網羅し、徹底的に深掘りしていきます。

1. 【放送事故】玉川徹がモーニングショーでキレた本当の理由はなぜ？スタジオが凍りついた10秒間の全貌

月曜の朝、多くの視聴者が目にしたのは、生放送の情報番組とは思えないほどの緊迫した空気でした。玉川徹氏の怒りの矛先は、いったい何に向けられていたのでしょうか。まずは、あわや放送事故とも言われたこの出来事の全貌を、時系列で詳しく見ていきましょう。

1-1. 2025年6月16日、何があった？あわや放送事故となった一部始終を時系列で解説

問題のシーンは、番組開始からほどなくして訪れました。テーマは、石破茂首相が打ち出した国民への現金給付政策について。この政策を巡る議論が、スタジオの空気を一変させる引き金となったのです。

以下に、現場でのやり取りを時系列で整理します。

玉川氏の最後の一言の後、スタジオは咳払いだけが響く異様な空気に包まれました。司会の羽鳥慎一アナウンサーですら即座にフォローできず、しばらくの間、時が止まったかのような沈黙が続いたのです。この約10秒間の「無音」こそ、ネットが「放送事故」と騒然となった原因でした。

1-2. 原因は石破首相の「2万円給付金」発言！わずか2日で方針転換した背景とは？

玉川氏の怒りの直接的な引き金は、石破茂首相の現金給付を巡る言動の不一致でした。

1. 2025年6月11日（党首討論）：国民民主党の玉木雄一郎代表から「税収の上振れ分を国民に還元する財政状況にはないとの認識か」と問われた際、石破首相は「現在、そのような財政状況にあるとは認識しておりません」「政府として検討した事実はない」と明確に否定していました。
2. 2025年6月13日（方針表明）：ところが、そのわずか2日後、石破首相は参議院選挙の公約として、国民1人あたり2万円（条件付きで最大4万円）を給付する方針を突如として表明したのです。

党首討論という公の場で「検討していない」と断言した政策が、たった2日で公約として発表される。この急な方針転換について、千々岩記者は「政策は正式に決まるまで言えない」「（検討していると認めると）情報が先行してしまうため、無理筋な説明をしたのだろう」と、ある種、政治の「裏側」を解説する形で擁護しました。しかし、玉川氏にとってはその解説こそが許せないものだったのです。

1-3. 玉川徹が激怒した根本理由 – 首相への不信感とメディアの姿勢への痛烈な批判

玉川氏がキレた理由は、単に感情的になったわけではありません。その背景には、彼のジャーナリストとしての確固たる信念と、現代の政治報道に対する強い危機感がありました。

• 首相の言行不一致への強い不信感
  玉川氏は「なんのために党首討論をやっているんですか」「石破さんの話を信用して聞けない」と述べ、首相が国民との約束の場である党首討論で事実と異なる答弁をしたことを問題視しました。これは国民の政治への信頼を根幹から揺るがす行為であるという怒りです。
• メディア（政治部）の“政局目線”への批判
  千々岩記者の「決まるまで言えない事情もある」という解説は、永田町の論理を代弁するものです。玉川氏は、メディア、特に権力を監視するべき政治部記者が、その「内輪の論理」を当たり前のように語り、国民に「そんなものだ」と納得させようとすること自体が問題だと考えたのです。「政治部がそれを認めちゃダメなんだよ」という言葉は、メディアが権力と一体化し、国民の目線を失うことへの痛烈な批判でした。
• 「国民目線で権力を監視すべき」という持論
  玉川氏の根底には、「報道は国民の代弁者であるべきで、取材者が権力の事情を説明するのは本末転倒だ」という強い信念があります。記者が国民の側に立って「なぜ2日で言うことが変わるのか」と厳しく追及すべきなのに、その矛盾を擁護するような解説をすることは、報道機関としての役割を放棄しているに等しい、というわけです。

つまり、玉川氏の怒りは、石破首相個人に向けられたものであると同時に、同僚である千々岩記者と、彼が所属するテレビ朝日政治部、ひいては日本のメディア全体の姿勢に対して向けられた、極めて本質的な問題提起だったと言えるでしょう。

2. 玉川徹の叱責はパワハラか？「百も承知なら言うな」発言の全文と世間の反応

玉川氏の厳しい口調と相手の言葉を遮るような態度は、インターネット上で「パワハラではないか」という議論を巻き起こしました。ここでは、問題となった発言を詳細に振り返り、それに対する世間の賛否両論の声を見ていきます。

2-1. 何を言った？問題となった玉川徹と千々岩森生記者の発言を全文文字起こし

議論の核心部分を、より正確に理解するために、実際のやり取りを再現します。

千々岩記者： 「…玉川さんのおっしゃる通りという部分と、政府の政策は決まるまでは言えないという部分も確かにある。検討していると言った瞬間に『ブワ〜っ』と走りますから。そこを止めたいがために、今回、党としてさんざん検討しているが、党首討論では（給付する財政状況ではないと）無理筋の説明をした」

玉川氏： 「国民が、政治部の記者たちがそれを認めたら、ダメなんだよ、だから！ 政治部（の記者）だって、国民の1人なんでしょ。それは政局的にはそういうものだと、あなたたちが言っちゃったら、（政府の言葉は）信用できないということをメディアが認めることになるじゃないですか」

千々岩記者： 「そうですね…」

玉川氏： 「それじゃダメだと思う」

千々岩記者： 「それは僕も百も承知で、あの…」

玉川氏： 「百も承知なら、そんなこと言わないほうがいいと思うよ！」

特に最後の「百も承知なら、そんなこと言わないほうがいいと思うよ！」という発言は、相手の反論を完全に封じ込めるような強い口調であり、議論の余地を与えないものでした。この高圧的とも取れる態度が、パワハラ疑惑の大きな要因となっています。

2-2. 「パワハラだ」VS「よく言った」ネットで賛否両論の意見が激突

この放送後、X（旧Twitter）などのSNSでは「玉川徹」「放送事故」といった関連ワードがトレンド入りし、視聴者から様々な意見が寄せられました。その内容は、大きく賛成と反対の二つに分かれています。

賛成派の意見：「よく言った」「記者の甘さを正した」

玉川氏の姿勢を支持する人々からは、以下のような声が多く見られました。

• 「これぞジャーナリズム。馴れ合いを許さない玉川さんの態度は素晴らしい」
• 「政治部記者が政府の代弁者みたいになってどうする。国民が聞きたいのはそういうことじゃない」
• 「千々岩記者の解説は、ただの言い訳にしか聞こえなかった。玉川さんが怒るのも当然」
• 「メディアがこれくらい厳しく切り込まないと、政治家はどんどん増長する。もっと言ってほしい」

これらの意見は、玉川氏の発言を単なる感情的なものではなく、報道人としての矜持の表れと捉え、彼の問題提起に共感するものです。

反対派の意見：「言い方がパワハラ」「議論を放棄している」

一方で、玉川氏の言動を批判的に見る意見も数多く投稿されました。

• 「内容は正しくても、あの言い方は完全にパワハラ。相手を一方的に黙らせるのは議論ではない」
• 「同じ会社の人間に対して、全国放送で吊し上げるようなやり方は見ていて不快だった」
• 「相手にも言い分があるだろうに、それを聞かずに『言うな』は横暴すぎる」
• 「最近の玉川さんは、自分の意見と違う人を力でねじ伏せようとする傾向が強い。見ていてハラハラする」

こちらは、たとえ主張が正論であったとしても、その伝え方や相手への敬意を欠いたコミュニケーションの取り方を問題視する声です。特に、社内での立場が上である可能性が高い玉川氏が、後輩ともいえる記者に対して高圧的な態度を取ったことが、パワハラ的だと受け止められたようです。

2-3. 叱責された千々岩森生（ちぢいわもりお）記者とは何者？経歴や人物像に迫る

今回、玉川氏から厳しい指摘を受けた千々岩森生記者は、テレビ朝日報道局の政治部に所属し、官邸キャップを務める人物です。「官邸キャップ」とは、総理大臣官邸の取材チームを率いる責任者であり、政権中枢の動きを日々取材するエリート記者と言えます。

彼はこれまでも「モーニングショー」や「大下容子ワイド！スクランブル」などの番組に解説者として度々出演し、政治の動向について専門的な解説を行ってきました。その解説スタイルは、冷静かつ客観的に、政治の裏側や力学を伝えるものが多く、今回もその一環として「政府の内情」を説明しようとしたものと考えられます。

しかし、その「客観的な解説」が、玉川氏の持つ「国民の目線で権力を問いただすべき」というジャーナリズム観とは相容れず、今回の衝突につながったと言えるでしょう。千々岩記者にしてみれば、いつも通りの解説をしたつもりが、予期せぬ形で先輩コメンテーターから激しく叱責される形となり、困惑した様子が画面からも伝わってきました。

3. これが初めてではない！モーニングショーと玉川徹の過去の炎上・放送事故の歴史

今回の「放送事故」は、決して単発の出来事ではありません。「羽鳥慎一モーニングショー」という番組、そしてコメンテーターである玉川徹氏は、これまでにも数々の炎上やトラブルを繰り返してきました。その歴史を振り返ることで、なぜ今回のような事態が再び起きたのか、その背景にある構造的な問題が見えてきます。

3-1. なぜ炎上は繰り返される？番組が抱える構造的な問題点とは

「モーニングショー」でトラブルが頻発する背景には、いくつかの要因が考えられます。

• 生放送とパネル主導のリスク
  番組は生放送であり、速報性を重視するあまり、情報の裏取りが不十分なまま放送されてしまうことがあります。特に、フリップやパネルを多用して情報を分かりやすく見せるスタイルは、複雑な事象を単純化しすぎることで、誤解や事実誤認を生むリスクを常に抱えています。
• 玉川徹氏の“断言型”コメントの功罪
  玉川氏の歯に衣着せぬ「断言型」のコメントは、視聴者にとって分かりやすく、番組の大きな魅力の一つです。しかしその一方で、専門外の領域にまで踏み込んだり、自身の思い込みに基づいて断定的な発言をしたりすることで、事実誤認やデマにつながりやすいという危険性もはらんでいます。
• 制作現場のガバナンス不足
  過去には、インタビュー映像の顔出しNGの約束を破ったり、使用する写真を取り違えたりといった、制作スタッフの基本的な確認ミスによるトラブルも発生しています。視聴率を重視するあまり、現場のチェック体制が甘くなっている可能性も指摘されています。

これらの要因が複合的に絡み合うことで、番組はこれまで何度も謝罪や訂正を繰り返してきました。

3-2. 【2019年～2025年】モーニングショー主な放送事故・炎上年表

以下は、近年「モーニングショー」で発生した主な放送事故や炎上騒動の一覧です。

3-3. 玉川徹自身の主な炎上発言史！国葬デマから農家発言まで

玉川氏個人に焦点を当てると、その発言はたびたび物議を醸し、炎上を引き起こしてきました。

• 国葬“電通”デマ発言（2022年9月）
  安倍元首相の国葬について、事実確認をせずに「これは電通が入ってますからね」と発言。これが完全なデマであったことが判明し、番組内で謝罪するとともに、テレビ朝日から10日間の出勤停止という厳しい処分を受けました。これは彼のキャリアにおける最大の汚点の一つとされています。
• 農家は小麦を作るべき発言（2023年4月）
  食料自給率の話題の中で「日本の農家は米じゃなくて小麦を作ればいい」という趣旨の発言をしたところ、「日本の気候や農業の実態を無視した暴論だ」として、農業関係者を中心に大きな批判を浴びました。
• 帯状疱疹ワクチン誤情報（2022年6月）
  帯状疱疹ワクチンについて「50歳以上は保険適用」と誤った情報を伝達。実際には公費助成の対象となる自治体があるというだけで、保険適用ではありませんでした。翌日、番組で「私の勘違いでした」と謝罪しています。

これらの事例からも、玉川氏が強い信念や正義感から発言する一方で、時に事実確認が不十分なまま断定的な物言いをしてしまい、トラブルに発展するケースが少なくないことがわかります。

4. まとめ：玉川徹の激怒は放送事故か、それとも問題提起か？

2025年6月16日の「羽鳥慎一モーニングショー」で起きた玉川徹氏の激高とスタジオの沈黙。この一件について、様々な角度から深掘りしてきました。最後に、記事全体の要点をまとめます。

• キレた理由： 玉川氏が激怒した根本的な理由は、石破首相の「現金給付」を巡るわずか2日での言動の不一致と、それを「仕方ない」という論調で解説した同局の千々岩森生記者の姿勢にありました。これは首相への不信感と、国民目線を失い権力を擁護するかのようなメディアのあり方に対する痛烈な批判でした。
• パワハラ発言か： 「百も承知なら、そんなこと言わないほうがいいと思うよ！」という発言は、相手を一方的に黙らせる高圧的な態度と受け取られ、「パワハラではないか」という批判が殺到。一方で、馴れ合いを許さないジャーナリストの姿勢として「よく言った」と支持する声も多く、賛否両論を巻き起こしました。
• 叱責された相手： 叱責された千々岩森生記者は、テレビ朝日政治部の官邸キャップという要職にあるエリート記者です。政権中枢の取材責任者として、政治の力学を解説したつもりが、玉川氏のジャーナリズム観と衝突する結果となりました。
• 過去の炎上： 「モーニングショー」と玉川徹氏は、これまでにも事実誤認やデマ発言、不適切な取材などで数々の炎上と謝罪を繰り返してきました。特に玉川氏の国葬を巡るデマ発言は、出勤停止処分にまで発展しています。今回の件は、こうした番組と個人の特性が再び表出したものと見ることができます。