2025年4月に開幕した大阪・関西万博。世界各国のパビリオンが注目を集める中、イギリス館のレストランで提供されたアフタヌーンティーが、SNSを中心に大きな物議を醸し、炎上状態となりました。一体、何があったのでしょうか?
発端となったのは、ある来場者の詳細な体験談。そして、タレントのフィフィさんをはじめ、多くの人々から疑問や批判の声が上がりました。「5000円で紙コップ?」「業務用スーパーのケーキ?」といった指摘が相次いだこの騒動について、本記事ではその経緯、問題点、関係者の反応、そして背景にあるものを徹底的に掘り下げて解説します。
1. 炎上の発端:YasukoさんのX投稿は何を書いた?万博イギリス館での衝撃体験
今回の騒動が大きく広まるきっかけとなったのは、X(旧Twitter)ユーザーであるYasukoさん(アカウント名は伏せます)による、2025年4月末頃の詳細な投稿でした。万博を訪れたYasukoさん一家が、楽しみにしていたイギリス館のアフタヌーンティーで経験した出来事が赤裸々に綴られています。
1-1. 期待に胸膨らませたイギリス館のアフタヌーンティー
Yasukoさんの息子さんは大の紅茶好き。そのため、イギリス館で「伝統的なアフタヌーンティー」が1セット5000円で提供されると知り、家族全員で非常に楽しみにしていたそうです。レストランへの入場を待つ間も、QRコードでメニューを確認し、期待を膨らませていました。
メニューには、アフタヌーンティーの定番であるスコーンが「2個」と明記されていました。しかし、実際にテーブルに運ばれてきたセットには、スコーンが1個しか乗っていなかったのです。
1-2. スコーンが足りない!店員との交渉とその顛末は?
メニューとの違いに気づきながらも、海外経験の少ないお子さんたちは諦めようとしていたそうです。しかし、Yasukoさんと旦那さんは納得がいきません。外国人店員が多い中、旦那さんがスコーンが足りないことを伝えると、少し困った様子でキッチンへ行き、スコーンを3つ(Yasukoさんのアフタヌーンティーセット用2つ+旦那さんのクリームティーセット用1つ)持ってきました。

しかし、旦那さんが注文した「クリームティーセット」のメニューにもスコーンは2個と記載されていましたが、運ばれてきたのは1個でした。まだ1個足りないことを別の日本人店員に伝えると、「大きいスコーンに変わったから1個なんです」という返答が。

Yasukoさんは、「いつ変わったか知らない」「メニューと違うなら事前に説明すべき」と反論。店員は渋々、追加のスコーンを持ってきたといいます。Yasukoさん自身も「正直昨日のスコーンはデカかった。だから本音を言うと完食するのはかなりしんどかった」と、大きさについては認めつつも、事前の説明不足と後出しのような対応に疑問を呈しました。
1-3. 紅茶は紙コップ?お湯のおかわりは「当然の権利」?
さらにYasukoさんが指摘したのは、紅茶の提供方法です。アフタヌーンティーの主役ともいえる紅茶が、陶器のポットではなく、紙コップにティーバッグを入れた状態で提供されたのです。しかも、お湯のおかわりについての案内もありませんでした。
パサパサしたサンドイッチやスコーンを食べるには、紙コップ一杯の紅茶では足りないと感じたYasukoさん。店員にお湯のおかわりを要求すると、店員は困惑し、マネージャーらしきイギリス人に確認。最終的に、お湯のおかわりは提供されたとのことです。
Yasukoさんは、「アフタヌーンティーというものは紅茶はポットでサーブされるのが普通であり、カップで提供されるのであれば、お湯のお代わりは当然の権利だと思っておいた方がいい」と、自身の考えを述べました。
1-4. 隣のテーブルへの影響とYasukoさんの思い
Yasukoさん一家と店員のやり取りを見ていた隣のテーブルの家族も、同じようにスコーンの追加とお湯のおかわりを要求し、サービスを受けられたそうです。その家族からは、帰る際に「ありがとうございました。私達だけたったら我慢して帰るところでした」と感謝されたといいます。
Yasukoさんは、「せっかく万博に来て、5千円も払って納得出来なかったりしたら、きっとイギリスに対して悪い記憶として残るだろう」「外国人に対しては自分の意見をしっかり伝えた方が良い」と締めくくっています。
1-5. 投稿の反響:1.3億インプレッション超えの大反響
このYasukoさんの詳細な体験談は瞬く間に拡散され、1.3億回以上のインプレッション、19万件以上の「いいね」、3.1万件以上のリポスト(2025年4月30日時点)を獲得するなど、大きな話題となりました。多くのメディアもこの投稿を取り上げ、万博イギリス館のアフタヌーンティーへの注目が一気に高まりました。
ただし、Yasukoさん自身は、この投稿が万博全体を批判する意図ではないこと、家族との万博訪問は良い思い出であり、アフタヌーンティーの件も良い経験だったと述べています。また、プロフィールに記載されている情報から政治的な意図を絡めようとする声もありましたが、Yasukoさん本人はそれを否定しています。
2. なぜ炎上?万博イギリス館アフタヌーンティーの具体的な問題点を徹底解説
Yasukoさんの投稿をきっかけに、万博イギリス館のアフタヌーンティーに対する様々な問題点が噴出しました。多くの人が「5000円の内容としては残念すぎる」と感じたのはなぜか、具体的なポイントを詳しく見ていきましょう。
2-1. 問題点1:紅茶が紙コップ?お湯のおかわり不可?伝統的な体験とのギャップ
最も多くの人が疑問視したのが、紅茶の提供方法です。アフタヌーンティーは、ゆったりとした雰囲気の中で、香り高い紅茶をたっぷりと楽しむのが醍醐味の一つとされています。本来であれば、保温性の高い陶器のポットで提供され、好みの濃さでカップに注ぎ、何度かおかわりを楽しむのが一般的です。
しかし、イギリス館では紙コップにティーバッグを入れた状態で提供され、基本的にお湯のおかわりもできないシステムだったようです(Yasukoさんのように交渉すれば可能だったケースもあるようですが)。
これに対し、「紙コップは味気ない」「雰囲気が台無し」「アフタヌーンティーとは呼べない」といった批判が殺到しました。万博という多くの人が訪れる場所でのオペレーションを考慮した結果かもしれませんが、5000円という価格設定に見合った体験ではないと感じた人が多かったようです。
ネット上のコメントでは、
- 「紙コップはビックリですね」
- 「紙コップにティーバッグどぼん、なんてアフタヌーンティーは味気ない」
- 「お茶のお変わりなし、ゆっくりできない…はないかな」
- 「紙コップが全てを台無しにしてる気がする」
といった声が多数見られました。
2-2. 問題点2:ケーキは業務用スーパー?トレーはIKEA?チープ感への指摘

次に問題視されたのが、提供されたケーキやサンドイッチ、そしてそれらを乗せるティースタンドの質です。
SNS上では、提供されたケーキが「業務用スーパーで売っている冷凍ケーキではないか?」という疑惑が浮上しました。具体的な商品名を挙げて比較する投稿も見られ、「手作り感がない」「安っぽい」といった感想が多く聞かれました。
さらに、ケーキやサンドイッチを乗せるティースタンド(トレー)が、スウェーデンの家具量販店「IKEA」で販売されている安価な商品ではないか、という特定情報も拡散されました。本来、アフタヌーンティーでは、シルバーや陶器製の豪華な3段スタンドが使われることが多く、これも「雰囲気に合わない」「チープだ」と批判される一因となりました。

また、Yasukoさんの投稿にもあったサンドイッチのパサつきや、スコーンの味や状態(冷めている、焼き立てではないなど)についても、他の来場者から同様の指摘がありました。
2-3. 問題点3:スコーンの数が違う?大きさ変更の説明不足はなぜ?
Yasukoさんの体験談にあったように、メニューに記載されたスコーンの数(2個)と、実際に提供された数(1個)が異なっていた点も問題視されました。店員からは「大きいスコーンに変わったから1個」という説明がありましたが、事前の告知やメニューの修正がなかったため、多くの客が混乱し、不信感を抱く結果となりました。
他の来場者のブログでも、「最初に行った人の写真では小さいのが2つだった」「私が行った時のは明らかにデカかった」といった証言があり、途中で仕様変更があった可能性が高いです。しかし、その変更を客に適切に伝えないまま営業を続けたことが、不満を増幅させました。
メニュー表示と実際の提供内容が異なることは、消費者との信頼関係に関わる問題です。特に、楽しみにしていた客にとっては、裏切られたような気持ちになったことでしょう。
2-4. 問題点4:5000円の価格は妥当?コスパへの厳しい評価
これら複数の問題点が重なり、最終的に「5000円という価格設定は高すぎるのではないか?」というコストパフォーマンスへの疑問が多く投げかけられました。
確かに、イギリス本国や日本の高級ホテルで提供される本格的なアフタヌーンティーは、1万円を超えることも珍しくありません。しかし、それらは上質な茶葉を使った紅茶(ポットサービス、おかわり自由)、手作りの精巧なスイーツやセイボリー(軽食)、洗練された食器、優雅な空間、きめ細やかなサービスなどが含まれた価格設定です。
一方、万博イギリス館のアフタヌーンティーは、
- 紅茶は紙コップ(お湯のおかわり基本不可)
- ケーキやスコーンの質への疑問
- 安価な食器(ティースタンド)
- セルフサービスに近い形式
- 万博会場という慌ただしい環境
といった点を考慮すると、5000円という価格が内容に見合っていない、と感じる人が多かったのも無理はありません。
さらに、万博の事前番組では上記の伝統的なアフターヌーンティーであるかのように紹介されていたのです。紙コップではなくカップであり、ジャムもお皿に盛り付けてありました。

ネット上では、「日本のホテルやカフェでもっと良いアフタヌーンティーは沢山ある」「5,000円払ってアフタヌーンティーを楽しむなら、どこかの高級ホテルに行った方がいいかもね」といった意見や、他のカフェやホテルのアフタヌーンティーの写真と比較して、「万博の方が質が低いのに高い」といった指摘も相次ぎました。
2-5. 問題点5:雰囲気やサービスへの不満、期待とのギャップはどこ?
アフタヌーンティーは、単に飲食をするだけでなく、優雅な雰囲気やゆったりとした時間を楽しむ体験そのものに価値があると考える人が多いです。しかし、万博会場という特性上、どうしても慌ただしい雰囲気になりがちです。
Yasukoさんの体験談にもあったように、店員とのコミュニケーションがスムーズにいかない(言葉の問題、対応のばらつき)、他の客の目が気になる、といった点も、落ち着いて楽しみたい客にとってはマイナス要因となった可能性があります。
また、一部のブログでは、「店員さんが全然キビキビしてなくてヌルヌル歩いてる感じ」「なんか突然リズム取って歌い出す」といった、良くも悪くも「現地感」のある(?)エピソードも報告されており、サービスレベルに対する受け止め方も人によって差があったようです。
「伝統的な本場のモノを少しでも楽しめる」という期待を持って訪れた人ほど、現実とのギャップに失望感を覚えたのかもしれません。
問題点 | 具体的な内容 | 主な批判・意見 |
---|---|---|
紅茶の提供方法 | 紙コップでの提供、ティーバッグ、お湯のおかわり基本不可 | 味気ない、雰囲気が台無し、アフタヌーンティーではない |
ケーキ・トレーの質 | 業務用スーパーのケーキ疑惑、IKEAのトレー疑惑、サンドイッチのパサつき、スコーンが冷めている | チープ、手抜き感、価格に見合わない |
メニューとの齟齬 | スコーンの数がメニュー記載と異なる(2個→1個)、大きさ変更の説明不足 | 不誠実、混乱を招く、信頼できない |
価格設定 | 1セット5000円 | 内容に対して高すぎる、コスパが悪い、他の店の方が良い |
雰囲気・サービス | 万博会場の慌ただしさ、店員とのコミュニケーション、サービスのばらつき | 落ち着かない、期待していた優雅さがない |
3. 著名人や他の来場者の反応は?フィフィさんの苦言やリアルな声
Yasukoさんの投稿とそれに続く炎上を受け、著名人や他の万博来場者からも様々な意見が寄せられました。肯定的な声、否定的な声、そして多角的な視点からのコメントを見ていきましょう。
3-1. フィフィさんの苦言とその反響:何があったのか核心を突く?
エジプト出身のタレント、フィフィさん(49)は、2025年4月29日までに自身のX(旧ツイッター)でこの問題に言及しました。
フィフィさんは、「万博のイギリス館のアフタヌーンティーが話題だけど、伝統的な本場のモノを少しでも楽しめると期待して、五千円出してあの内容は残念すぎる…」と、多くの人が感じたであろう失望感を代弁しました。
続けて、「まず見た目にもセンスがない。ケーキも?だし、紅茶は紙コップにティーバッグどぼん、お湯のお代わりも出来ないらしい。自国の魅力を発信する気が無いのかな」と、具体的な問題点を挙げ、イギリス館側の姿勢に疑問を呈しました。
さらに、「考えてみたら、万博でアフタヌーンティーって、そもそも無理があったんだよ。大勢の人がいる中で楽しむもんじゃない」「伝統的な本場の味を、ちょっとづつでいいから妥当な価格で提供してくれる方がいいよね」「今からでも遅くない、メニューを見直した方がいい」と、万博という場での提供形態や価格設定、今後の改善について提言しました。
フィフィさんのこれらの投稿には、「たしかに…」「本当にですよね」「同感です」「紙コップはビックリですね」など、共感の声が多数寄せられ、炎上の火に油を注ぐ形となりました。
3-2. 他の来場者のリアルな声(ブログなど):肯定と否定、様々な視点
SNSやブログでは、実際にイギリス館のレストランを訪れた他の来場者からの感想も多数投稿されました。Yasukoさんやフィフィさんと同様に批判的な意見が多い一方で、異なる視点や肯定的な感想も見られました。
【批判・疑問の声】
- あるブログ主は、「タイムリーにTwitter(X)で英国館のレストランが炎上してるので、先にレストランの記事から書きます😂本当に突っ込みどころが満載でした。。笑」と前置きしつつ、紙コップ提供は仕方ないとしつつも、「ジャムとクリームも紙コップでなんか汚いw」「スコーンがひとつしかない」「焼き立てではなく冷めている」「アフタヌーンティーのスタンドが安っぽい」などの問題点を指摘。特に、初期には提供されていたミニサイズのジャムやクリームが、後には紙コップでの提供に変わっていた点、スコーンの数が説明なく変更された点などを「突っ込みどころ満載」と評しています。
- 別のブログ主は、お目当てのフィッシュアンドチップスとスコーンが売り切れだったという体験を報告。代わりに注文した「ウェールズ・グラモーガン・ソーセージ」は未知の味で美味しかったものの、「1500円というお値段で、正直これだけではおなかは膨らまず、ちょっと高いなと感じた」と述べています。
- 「先日これを楽しみに行って来ました。(中略)5000円は高いし、くつろげないし英語だったけど、こんなものかなぁ。」と、価格や雰囲気に不満を感じつつも、ある程度は受け入れているような感想もありました。
【肯定・擁護・異なる視点の声】
- 批判的な点を挙げつつも、「でもまぁこういう適当さも現地感あっていいよね〜」「突っ込みどころは満載だったけど、私はめっちゃ満足して帰ったのよ😂」「英国館のレストランよかったな🥰リピしよう🥰と思ってたのにこんなに炎上しててちょっと悲しいです😂」と、最終的には楽しめた、満足したという感想も見られました。ただし、このブロガー自身も「これは完全に好きな国補正がかかりまくってる」と認めています。
- 「自分も行ってきた。(中略)紅茶はかなり美味しかったです」と、紅茶の味自体は評価する声もありました。
- 「アフタヌーンティーが5000円という値段の時点でたかが知れてますよね」「ゆったりとした優雅な雰囲気まで提供しようとしたらさ流石に5000円じゃ無理だし、同じ食べ物でも1万円でも採算が合わないよ」と、価格設定に対して理解を示す意見もありました。
- フィッシュアンドチップスについては、「意外とおいしい」とSNSで話題になっているという報道もあり、実際に食べた客からは「あまり期待せずに入ったけれども、予想以上においしかったです」という声も聞かれました。
このように、同じレストランを体験しても、期待値や重視するポイント、あるいは訪問したタイミング(メニュー内容やサービスが変動していた可能性があるため)によって、感想は様々だったことがうかがえます。
3-3. ネット上の様々な意見:文化の違い?万博価格?背景を探る
ネット上では、個々の体験談を超えて、この騒動の背景にある要因を探る議論も活発に行われました。
- 文化の違い説:「要は、『アフターヌーンティー』というものに対する、日本とイギリスでの捉え方の違いじゃないでしょうか。(中略)日本人は『イギリス上流階級風の非日常感を味わえる優雅なひととき』だと思っている。そのギャップだと思います」という意見。イギリスではもっと日常的な感覚なのに、日本人が過度な期待をしているのでは、という指摘です。
- 価格設定の妥当性:「イギリスでは外食が非常に高い」「アフタヌーンティーも、きちんとしたものだと、イギリス並みの値段だと1万円は超えるので、大阪の万博では簡素化したのだと思います」と、イギリスの物価を考慮すれば5000円はむしろ安い、あるいは簡素化されるのは仕方ないという見方。一方で、「日本で生活している人が海外の食事を現地価格で満足できないのは当然」という意見もありました。
- 万博という環境要因:「あの会場で高価なティーカップとかは故意ではなくても割られたりすると大損害」「客の回転も重要になってくるだろうし、紙コップにドボンでも仕方ないところはある」と、万博特有の事情を考慮すべきだという声。フィフィさんも指摘したように、「大勢の人がいる中で楽しむもんじゃない」という意見も多く見られました。
- 万博全体の課題:「このアフタヌーンティーに限らず万博の食べ物は全体的に価格とクオリティが釣り合ってない」「インバウンドを狙った価格設定なのか万博価格なのか」と、イギリス館に限らず、万博全体の飲食サービスの価格設定や質に問題があるのではないか、という指摘もありました。
これらの意見からは、単なる一店舗の問題だけでなく、文化理解の齟齬、経済状況、イベント運営の難しさなど、複合的な要因が絡み合っていることが見えてきます。
4. Yasukoさんの投稿の真意と炎上後の状況はどうなった?
炎上のきっかけとなったYasukoさんの投稿ですが、その真意や、炎上後の状況についても触れておく必要があります。
4-1. Yasukoさんの投稿意図:万博批判ではなく経験の共有
Yasukoさんの投稿が大きな反響を呼んだ結果、一部では万博全体への批判や、特定の政治的立場と結びつけるような動きも見られました。しかし、Yasukoさん自身はXで追記する形で、投稿の意図について説明しています。
要約すると、「万博を叩く意図でポストしたわけではない」「家族と過ごした万博は良い思い出」「アフタヌーンティーの件も、交渉を含めて良い経験ができたと満足している」「政治的な話に絡める意図はない」といった内容です。
あくまで個人の体験談として、感じたことや起こったことを共有したかった、というのがYasukoさんの真意のようです。結果的に大きな騒動になりましたが、投稿者本人は必ずしもネガティブな感情だけではなかった点は重要です。
4-2. 炎上後のイギリス館レストランの状況
この炎上騒動を受けて、イギリス館のレストランがメニュー内容やサービスを改善したかどうかについては、現時点(2025年4月30日)で公式な発表や確かな情報は見当たりません。
しかし、これだけ大きな話題になったことから、何らかの対応や見直しが行われる可能性はあります。今後、万博を訪れる予定のある方は、最新の情報を確認することをおすすめします。
また、この騒動は、万博に出展する他のパビリオンやレストランにとっても、価格設定や提供内容、情報発信のあり方について再考を促すきっかけになったかもしれません。
5. まとめ:万博イギリス館アフタヌーンティー炎上騒動から見えること – 何があったのか再確認
最後に、今回の万博イギリス館アフタヌーンティー炎上騒動について、要点をまとめておきましょう。
【炎上の主なポイント】
- 発端:来場者YasukoさんのXでの詳細な体験談投稿。
- 価格:1セット5000円。
- 問題点:
- 紅茶が紙コップ提供(ティーバッグ)、お湯のおかわり基本不可。
- ケーキが業務用スーパー製、トレーがIKEA製ではないかとの指摘(チープ感)。
- スコーンの数がメニューと異なる(説明不足)。
- 価格に見合わない内容(コスパが悪い)。
- アフタヌーンティーに期待される雰囲気やサービスとのギャップ。
- 反応:
- フィフィさんなど著名人からの苦言。
- 他の来場者からの賛否両論(批判多め)。
- ネット上での様々な議論(文化の違い、万博価格、運営の問題など)。
- Yasukoさんの意図:万博批判ではなく、体験の共有。本人は満足。
この騒動は、多くの人が「アフタヌーンティー」という言葉に抱く期待と、万博という特殊な環境下で提供された現実との間に大きなギャップがあったことから生じたと言えます。特に、5000円という決して安くはない価格設定が、そのギャップに対する不満を増幅させました。
また、SNSによる情報拡散の速さと影響力の大きさを改めて示す事例となりました。一つの投稿が瞬く間に広がり、多くの人の意見を巻き込み、社会的な議論へと発展していく様子が見て取れます。
出展者側にとっては、単に料理を提供するだけでなく、文化的な背景や顧客の期待値を理解し、適切な情報提供を行うことの重要性が示唆されました。一方で、情報を受け取る側も、一つの情報だけで判断せず、多角的な視点を持つこと、そして情報リテラシーを高めることの必要性を考えさせられる出来事だったと言えるでしょう。
今後の万博運営や、他のイベントにおける飲食サービスのあり方にも、一石を投じた騒動であったことは間違いありません。
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